二十四節気「小暑」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

2020.7.7 「小暑」

★梅雨と夏のはざま

近畿地方では例年、この小暑の終わり頃に梅雨明けを迎えることが多いようです。たっぷり雨を受けた緑たちは、この時期に一層濃さを増すように思います。

★リョウブ(紅葉谷/芽ぶきの森)

芽ぶきの森には「リョウブの谷」と名付けられた場所があり、その名のとおりリョウブがたくさん生えています。夏は比較的花の少ない時期ですが、この白い花は目に付きます。芽ぶきの森のほか、紅葉谷にも数本あります。

★ナツフジ(芽ぶきの森)

夏に咲くフジの仲間で、夏の土用の頃に咲くことから「ドヨウフジ」の別名もあります。花色は優しいクリーム色で、初夏に咲くフジやヤマフジとはまた違った風情があります。こちらも芽ぶきの森の数か所で見られます。

★ネジバナ(園内各所)

足元に可愛らしく咲いているランの仲間で、よく見ると園内各所で咲いています。紅葉谷、芽ぶきの森、また無料区域の広場内にも群生しています。らせん状に花が咲き進むのが面白いですね。

★エゴノキの実(巨石群/紅葉谷/芽ぶきの森)

5月、星型の花を咲かせていたエゴノキですが(記事はこちら【水景園のみどころ2020/5/20小満】)、この時期は灰白色の実をつけています。観月橋からよく見える木があるほか、紅葉谷、水景棚にも木があります。果皮にはエゴサポニンという成分が含まれ、すりつぶして石鹸の代わりに使用した時代もあったとか。また、秋に熟した後は、その種子をヤマガラが好んで食べに来ます。1年を通し、見どころの多い樹木です。※ヤマガラ写真提供:拝田寛

★カイツブリの抱卵

毎年、永谷池で巣作りをするカイツブリ。今年もせっせと巣を作り、卵をスタッフが観察していたのですが、本日蛇に卵を食べられてしまいました…。がんばれカイツブリ…。

★引き続き…のお花たち

先にご紹介した、アジサイ、ハンゲショウ、スイレン、ユウスゲなど、花期の長いものはまだ咲いています(7.6~9撮影)。

小暑の頃は、気圧配置的に集中豪雨の起こりやすい時期でもあります。大雨のあとは園内でも倒木などが発生することがありますので、念のためこちら【「お知らせ」欄】をご覧いただくようお願いいたします。

災害に遭われた地域の方には心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早いご復興をお祈りいたします。

 

 


< 過去の記事 公園よろず手帖 トップ 新しい記事 >