二十四節気「清明」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

—————————————————–(2023.4.10更新)

清く明らかと書く「清明」。木々は新緑に変わり、公園一帯に芽ぶきのエネルギーが満ち溢れています。お散歩やレクリエーションには絶好のタイミング、カメラやお弁当など片手に、是非遊びにおいでくださいね。

●季節の花ばな
1年の中でも特に多くの種類の花が咲く季節です。ここに書き切れていない種類もありますので、是非実際に見て楽しんでいただければと思います。

*ヤマブキ
山棚田の入口、アート作品「風の門」の近くにヤマブキの大きな植え込みがあります。観月楼に対峙する位置なので、ヤマブキ越しの観月楼というのも一つのフォトスポット。波のようにしなる枝にいっぱいの花を咲かせる様子は圧巻です。

*フジ
桜が終わると、代わってこのフジが見頃となります。古事記や万葉集などの作品にも出現し、日本人にも大変馴染みのある植物。広場には2か所藤棚があり、水景園内では観月楼の建物に沿って株が植わっています。

*マルバアオダモ
白くふわふわとした淡雪のような花を咲かせ、庭園に植栽されているほか、芽ぶきの森にも自生のものがあります。白い花がよく目立ちますので、時々「このお花は何?」とご質問もあります。この時期、森の白いお花は、アオダモか下でご紹介するミヤマガマズミである事が多いです。

*ミヤマガマズミ
上のアオダモと重なる時期に白い花を咲かせています。森の中では本数が多く、秋に実が赤く熟し落葉するまで、様々に変化が楽しめます。アオダモとは花の形も葉の形も違い、葉脈が深く刻まれた葉の様子は、まるで厚切りのポテトチップスのようです(?)。

*芽ぶきのいろどり
新緑のこの時期、新芽の様々な色の変化も楽しみのひとつ。「春の紅葉」「春もみじ」など呼び名を付けている方も。芽出しの時期に、その植物や品種によっては新芽が赤っぽく変化するものがあります。
例えばウメ

アセビ

モミジ

モミジやウメは、その花色や品種によって赤が出るもの、出ないものがあります。下の写真、同じウメ(左)やモミジ(右)でも、種類によっては芽出しの時期から緑色です。この違いも面白いですね。

変色の理由は、出たばかりの弱い新芽を紫外線から守るためとも言われています。よって、葉が生長するにつれて赤色は消え緑色が濃くなります。

秋の紅葉に比べると短くわずかな変化ではありますが、これもこの時期ならではのもの。
春の色を見つけに、是非水景園にお越しください。


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