二十四節「冬至」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
——————————————–2022.1.20 大寒
一年で最も寒い時期がやって来ました。公園でも、早朝に霜が降りたり雪がちらついたり。でも不思議と、雪が積もりにくいのがこのけいはんな地区で、京都市内や周辺が雪でも、一面の雪景色にはなかなかお目にかかれません。(もっとも、実際そうなるとスタッフは出勤するのもひと苦労なのですが…)
ということで、昨年、雪が積もった際のお写真をご覧ください。
今年も、こんな景色は登場するでしょうか?
★冬の主役たち
落葉樹は葉を落とし、植物たちも軒並み休眠状態ですが、代わって賑やかなのは冬鳥たちです。山棚田やアカマツ山の周辺でしばらく静かに留まっていると、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミなどの中型の鳥から、カラ類、メジロ、コゲラなどの小鳥たちまで、さえずりと共に入れ代わり立ち代わり姿を見せてくれます。
なかなか写真に収めるのは難しいのですが…
ジョウビタキ(♂)
コゲラ
ルリビタキ(♀)
など、昼休みに山棚田周辺を散策していて、これだけの鳥に出会えました。写真が下手で魅力が伝わりませんが…双眼鏡があれば、より観察しやすいと思います。
★永谷池では
一方、永谷池ではカモ類をはじめとする水鳥たちが賑やかに過ごしています。マガモ以外の顔ぶれは毎年微妙に変わります。今年は、マガモのほかに「ホシハジロ」がやってきてくれました。
マガモよりほんの一回り小さく、雄は茶色い頭に灰色の羽を持っています。雌はマガモと同じく、茶色い目立たない羽色です。毎年、日本野鳥の会の方が調査に入って種類と数を報告してくださいます。ホシハジロ、昨年はいなかったようですので、どこからか公園の噂を聞きつけてやって来てくれたのでしょうか。是非探してみてください(写真が小さく申し訳ないです)。
クイナの仲間、オオバンも飛来しています。毎年少しずつ増えており、今年は4~5羽を確認しています。
実はこのオオバン、里棚田の畑の植物を食べてしまいます。担当スタッフは毎年苦労していて、今年はテグスを使った柵で防戦していたのですが…ナノハナをしっかり食べられてしまいました。
春の里の景色づくりで重要な役割を担うナノハナ、これ以上被害が及ばないよう今は竹の穂でぐるりを囲んでいます。
遠巻きに見ているオオバンたち
生き物たちは愛らしいのですが、景観を守るために時にはこんな苦労もあるのです…という裏話でした。
次の節気は立春。暦のうえでは春がやって来ます。