————————————–2021.6.5「芒種」

二十四節気「穀雨」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

★再開園
6月1日より開園いたしました。約1カ月間ぶりの開園ですが、緊急事態宣言は続いており、引き続きイベントや広場の出店は休止しております。感染防止対策をなさったうえ、散策をメインにお越しください。
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★閉園中の様子
公園としても開園以来の長期閉鎖となりました。この間、広場や水景園は鳥たちの天下。ウグイスは事務所近くでさえずり、草刈りの合間にムクドリやキジバトが虫や草の実をついばみに来ていました。

また、永谷池ではカイツブリが繁殖シーズンを迎えています。園路近くにも浮き巣があることも。しかし、卵が孵るのは難しく、巣が流されたり蛇に襲われたり…。もしどこかで見つけても、そっと見守ってあげてください。2組が暮らしているようですが、普段は警戒心が強く、こちらの姿を認めると潜水して離れていってしまいます。

先日、なわばり争い(?)をしていたようで、3羽が争いながら近くまでやってきました。仲良くできるといいですね…。

★見頃の植物たち
例年、関西ではこの芒種の時期が梅雨入りですが、2021年は5月中旬と、平年よりずいぶん早い梅雨入りとなりました。雨は多い時期ですが、その分緑は冴えており、アジサイなど涼しげな色のお花が咲き始めます。アジサイは主に紅葉谷で見られ、ヤマアジサイのような楚々とした風情の品種が多いです。

★水辺のお花たち

観月楼デッキ周辺では、水辺のお花が咲き始めています。ひとつはハナショウブ。観月楼デッキからすぐの場所に、様々な品種のハナショウブが植わっています。

★スイレン
そしてその近くでは、スイレンも咲き始めました。白とピンクの2色があり、例年、白が先に咲きます。花の咲く期間は夏いっぱいと長いのですが、昼を回るとお花は閉じてしまいます。午前中に見に来てくださいね。

★観月楼デッキにて
カツラの緑が美しい観月楼デッキですが、その足元にカラフルなお花が咲いています。黄色いラッパ状の花は、ヘメロカリス。日本にある「ノカンゾウ」などの仲間ですが、園芸種として品種改良され、かなり多くの花色や花型の品種があります。一日花ですが、次々と咲き続けます。

もうひとつ、近くで目立つのがギボウシ。日陰を好む多年草で、山野に自生もしています。葉が美しいので、日陰のリーフプランツとして植栽にも重宝されますが、うつむき加減のこの花も、なんとも清楚で可憐です。ギボウシ(オオバギボウシ)の新芽は「ウルイ」と呼ばれ、春に山菜としても食されます。楽しみの多い植物です。

駆け足ですが、今咲いているお花をご紹介しました。これから梅雨本番です。足元対策をして、散策を楽しみにお越しくださいね。


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