二十四節気「冬至」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

2020.12.21「冬至」——————————————-

★最も短い…
一年で最も日が短い時期に突入しました。朝晩は冷え込み、園内でも手水鉢や池周りで薄氷が見られることもあります。

植物は動きが少なくなる時期ですが、ロゼットや冬芽の観察、冬鳥の来訪などは、この時期ならではのトピックです。また、庭師はモミジの紅葉後、木に残った枯葉を落とし、こも巻きや雪吊りなど冬の景色を作りこんでいきます。自然の造形、人の造形、それぞれの切り口から「冬のけいはんな記念公園」をお楽しみくださいね。

雪つり… 雪の重みで枝が折れるのを防ぎます。

こも巻き… 寒さに弱い植物を「こも」で巻き、寒さから守ります。

 

★サザンカ
園内ところどころで見られるのがこちら、サザンカ。晩秋~初冬から咲き始め、花の少ないこの時期を彩る貴重な花木のひとつです。

ツバキとよく似ますが、花ごと落ちるツバキと違い、花弁が離れて散るのが特徴です。園内にはサザンカの生垣が多く、日々散っていく花弁の掃除も仕事のひとつ。掃除前、ひとときの景色ですが、散り敷いた花びらのじゅうたんもまた美しいものです。

ブロワーで花びらを集めます

★芽ぶきの森

園路工事により、春まで全域をお通りいただけない芽ぶきの森ですが、遠景からの紅葉も見どころのひとつです(写真は観月楼デッキから)。森の紅葉は毎年、モミジの紅葉に遅れ色付きを増し、12月いっぱい頃まで楽しんでいただけます。晴れた日は、鏡面になった池に写る、森の様子も合わせてお楽しみください。

★お正月準備
公園は年末年始、12/28(月)~1/4(月)まで閉園いたします。お正月期間中、水景園や駐車場はご利用いただけませんが、徒歩等で無料区域にはお入りいただけます。


水景園の入口では、庭師が門松を準備しています。公園では毎年、マツとナンテンのみのシンプルな京風門松を作っています。また、水景園入口には、華やかな餅花も設置されます。餅花は、柳などの枝に、丸めた紅白の餅を花に見立てて付けたもの。花の少ないこの時期に彩りを添えてくれます。

年明けは、これらのしつらえと共に皆さまをお待ちしています。本年のご愛顧に感謝するとともに、来年またお会いできることを楽しみにしております。

 

 

 

 


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