二十四節気「立秋」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
—————————————————–(2023.8.6更新)
本当に暑い今年の夏、連日の猛暑日が続いています。8月8日から暦では立秋となり秋の始まりなのですが、実情とは乖離を感じる今日この頃です。とはいえ、暑さのピークは例年8月上旬、ここからは「残暑」となります。まだ暑い事には変わりありませんが、中旬から下旬にかけて、徐々に日の平均気温は下がってきます。ピークを越えると思うと、少しほっとする気持ちもありますね。
公園は朝夕の散策がおすすめです。昼間の散策では熱中症対策をお忘れなく…!
★カイツブリの親子
8月、永谷池のカイツブリに雛が産まれました。
7月頭から抱卵しており、「この暑さで大丈夫かな…」とスタッフは心配していたのですが、先日、無事に雛が産まれました。抱卵中は比較的近くで観察できたのですが、やはり雛が産まれてからは警戒心MAX。なかなか近寄れないのですが、子育ての様子を少しだけ写真に収める事ができました。
産まれてすぐの雛は親鳥の背に乗って守ってもらいますが、1週間もすれば自分で泳ぎ、潜水出来るようになります。あっという間の成長ですね。
今年も無事に繁殖出来て良かったです。
★森の植物たち
夏真っ盛り、お花の少ない時期ですが、今見られるお花たちを紹介します。
●ハス
8月上旬は、比較的ハスの咲く本数が多い季節です。今年は、白やごく淡いピンクの薄めの色の花が多いです。お盆を過ぎるとお花の数が少なくなりますので、カメラチャンスは今。夕方はしぼむので午前中がおすすめです。
●ナンバンギセル
8月から9月にかけて咲く、イネ科植物などの足元で育つ葉を持たない寄生植物の一種です。煙管(キセル)に似たその花の形から名前が付いています。
水景棚のスイレンの近くの足元数か所で毎年咲いているのですが、この日確認出来たのは1か所でした。秋にかけ、別の場所でも上がって来るかもしれません。不思議な花色とその形、生態から根強いファンの方もいらっしゃる印象です。
●アキノタムラソウ
芽ぶきの森内、おおきの谷付近で毎年咲いています。この暑い時期に見る花色としてはぴったりな、涼し気な優しい淡い紫色のお花です。
性質はかなり強く、草刈りした後でも平気で伸びて来るほどです。秋には葉が赤く色づき「草もみじ」になることもあります。
●ミソハギ
お盆前のこの時期から見頃を迎える、湿地を好む多年草です。地域によっては、お盆にこの植物を飾ったり、お供え物を清めるのに使ったりするようです。暑さにも負けず次々に花を咲かせて、公園でも里棚田や谷あいで私達の目を楽しませてくれています。
●ナツフジ
こちらも芽ぶきの森内の雑草ですが、春に咲くフジとは違い、白~淡黄色の小ぶりな花を咲かせます。荒地にあっても旺盛に生育し、特に永谷池沿いの斜面地(山棚田~リョウブの谷過ぎ)でよく見られます。フジと違ってお庭に植えられたすることは少ないですが、なかなか見応えのあるお花だと思います(写真は蕾のものしか撮れませんでした…)
以上、この時期のお花でした。暑さに負けず咲いているお花たち、涼しい時間を狙って観察してみてくださいね。