二十四節「秋分」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
——————————————–2021.9.23 秋分
本格的な秋の始まり、秋分です。昼と夜の長さは同じになり、朝晩の気温も下がってきます。日中はまだ暑い日も多いですが、ずいぶんと過ごしやすくなりました。閉園はまだ続いていますので、今回もこちらで今の季節の花々を楽しんでいただければと思います。
★キツネノマゴ
草丈10~30cm程度の草花で、この時期、芽ぶきの森の林床で、薄紫色の小さな花を咲かせています。名前の由来は【花穂の部分が(孫)狐のしっぽに似ている】【花が狐の顔に似ている】など諸説あるようです。是非、実物を見て「どの部分がキツネの由来だろう?」と想像してみてください。
★ヨウシュヤマゴボウ
帰化植物。草本ですが、生育力旺盛で大株になり、時に2m近くにもなります。黒く熟す実は、つぶすと鮮やかな紅色の汁が出て、アメリカでは「インクベリー」とも呼ばれています。全草に毒があるので、口に入れないこと。また、洋服にこの実の汁でシミがつくと取れなくなるので、触る時にはお気を付けください。
★イヌタデ
鮎を食べる時、タデを潰して酢で伸ばした「タデ酢」を添えることがあります。タデの一部は、その葉に独特の辛味を持ち、昔から香辛料・薬味として使われてきました。しかし、同じタデでもこの「イヌタデ」の葉には辛味がありません。植物の世界では、「役に立たないもの」に「イヌ」と名付ける傾向がありますが、動物の犬は可愛らしいですし、このイヌタデも、なかなか可愛らしいお花を咲かせると思いませんか…?😊
★ウド
「ウドの大木」…こちらも「図体が大きくて役に立たないもの」の意味で使われる植物です。草丈が大きくなると、茎が中空(中が空っぽのこと)なる事が由来だとされています。とはいえ、ウドの新芽は山菜として人気があり、根茎は乾燥させて薬用としても用いられます。背丈は高くても、何かと有用な植物ですね。
夏の終わりから秋にかけ、小花を球状に咲かせます。
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今が見ごろの花をご紹介しました。緊急事態宣言の発令中、閉園措置はまだ続きます。これからの予定については、経過が判明し次第「お知らせ」欄で告知いたします。こちらの記事で、少しでも秋の気配をお届けできれば幸いです。