四季の移ろいを感じることができる国、日本。季語や節句など、自然環境の変化に沿った独自の日本文化が築かれてきました。季節の到来を告げる花々を辿りながら、けいはんな記念公園の花ごよみをお楽しみください。
春(3月〜5月)
梅の見頃を迎える3月初旬より、レンギョウやトサミズキ、スイセンなどの黄色い花が咲き始めます。そして桜が見頃を迎えると、ヤマブキ、フジ、エビネなどが次々と咲き続けます。5月の新緑のころにはウツギが咲き始め、次第に梅雨の時期へと移っていきます。
夏(6月〜8月)
梅雨前線が来るころには、アジサイや木陰に咲くホタルブクロなどの山野草が咲き始めます。スイレンやハナショウブなどが咲き、梅雨が明けると、本格的な夏が到来。ムクゲやワタなどが咲き続けます。夏の盛りを過ぎるとミヤギノハギが咲き始め、秋の訪れを感じさせるでしょう。
秋(9月〜11月)
初秋を迎えると、ミヤギノハギやホトトギスなどの目立たない秋の花がそっと各所に咲きます。棚田では稲穂が実るとともに、ヒガンバナが見頃を迎えます。そして、各所の実が色づくと秋菊が咲き誇ります。秋が深まり、昼夜の温度差が高まると、紅葉が始まるでしょう。
冬(12月〜2月)
紅葉のピークを過ぎると、木々の葉が落ちて、冬の侘しさを感じさせる景観となります。その中に彩りを添えるフユザクラやカンツバキ、お正月ならではのマンリョウの実がみられます。1月下旬に入るとウメやシナマンサクが咲き、春の訪れを感じさせるでしょう。