二十四節気「小雪」に合わせ、こちらのページで水景園のみどころを紹介いたします。  

====================(2023.11.25更新)

冬の二番目の節気ですが、紅葉は今がちょうど見ごろ。色付きが遅く、見頃は本当に来るのだろうか…と心配になる期間もありましたが、例年より約1週間ほど遅れて鮮やかに色付いてくれました。

森のコナラも黄色へと変化してきており、常緑樹の緑、落葉樹の赤や黄色、ススキの銀色などが映え、様々な色の競演が楽しめる時期です。是非、ゆっくりとお時間を取って散策ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


★季節の見どころたち
この時期に楽しんでいただける植物たちをご紹介します。

 

●フユザクラ
この時期、モミジと共に楽しんでいただけるのがこのフユザクラ。紅葉谷の最奥部分にあり、可憐な桜色を楽しんでいただけます。

秋に咲くサクラの種類にはいくつかあるのですが、このフユザクラは春先にもう一度花を咲かせます。紅葉とともに、一足早いお花見も楽しんで下さい。

●秋の実ものたち
紅葉とともに、この季節ならではの見どころとなるのが色付いた実たちです。主に芽ぶきの森内で確認できます。


こちらは両方ともウメモドキ。場所によって、実の付き方に違いがあり思わずパシャリ。黄変した葉と鮮やかな赤い実のコントラストが目を惹きますね。

続いて林床の赤い実・ヤブコウジ。芽ぶきの森では、さえずり小道(観月楼側の池沿いの道)やリョウブの谷辺りでよく見かけます。「十両」の別名を持ち、センリョウ、マンリョウと共にお正月の縁起ものとしても親しまれています。小さな植物ですが、見かけると何となく嬉しくなる冬の赤です。

ヤブコウジも多いリョウブの谷に、同じく今咲いているのがこのキッコウハグマです。やや湿った土地を好む常緑多年草で、山地に多い植物ですが、この芽ぶきの森でも開花を確認できます。10cm程度の小さい株ですが、キク科らしい細い花弁の愛らしい花を咲かせています。この付近では赤い実のヤブコウジと白いこのキッコウハグマ、両方が楽しめます。

次はこの黒い実、ヒサカキです。3~4mm程度のつぶつぶした実を枝いっぱいに付けています。森のほか、巨石群などお庭にも植わっている常緑小高木。色々な鳥が好み、実をついばんでいることもあります。実をついばむ写真は残念ながら撮れていませんが、ヒサカキの花を食べているヒヨドリの写真をどうぞ。実も花も鳥たちにとってはごちそうなのですね。

以上、お庭や森のエリアでこの時期に楽しんでいただける植物でした。落葉樹が葉を落とす前、秋の締めくくりの華やかな時期です。是非、足を運びにおいでください。

 

 

 

 

 


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