二十四節気「小暑」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

—————————————————–(2023.7.9更新)

節句に「暑」の文字が入りました。例年、関西はこの小暑の時期に梅雨明けを迎えます。今年の梅雨入りは5月29日、例年(6月6日頃)より約1週間程度早かったのですが、今年の梅雨明けはどうなるでしょうか。この時期は気温のみならず湿度も高いので、特に昼間の熱中症にはお気を付けください。

★リョウブの季節

芽ぶきの内に意外に多いのがこのリョウブの木。「リョウブの谷」という名前の付いたエリアは特に、この木が多い場所です。園路に白い小さな花びらが沢山落ちていて見上げると、樹冠いっぱいに白い花が咲いているのに気が付きます。

樹高5m-7mと、本来大きくなる木ですが、庭木にも使われます。紅葉谷にも株があり、こちらではお花が近くで見られます。鹿の子模様の樹皮も美しく、特徴的です。

 

●森の青い実
秋に熟す実たちは、この時期に青い実を付け始めています。これらを追って森を歩くのもこの時期のひとつの楽しみ。秋の実りを想像しつつ、どうぞ…!

★ナツハゼ
ツツジの仲間の中高木で、初夏に小さなベル状の花を咲かせ、そのまま青い実を付けます。晩夏から秋にかけて黒く熟し、食用も出来ます。葉は小さくまとまっており、庭木や花材としても使われる樹木です。

★ムラサキシキブ

園芸種のコムラサキと違い、樹高2~3mになるムラサキシキブ。芽ぶきの森の奥にあり、この時期に緑色の実を付け始めています。

★カマツカ

秋に赤く色付きます。毒はなく食べられますが、味は甘さのないリンゴのようだとも言われています。低木で、観察しやすい樹木です。

★クヌギ

豪華な帽子をかぶった大ぶりのどんぐり。この時期には青い小さな帽子が確認できます。

これらの実が秋にどのように変わっていくか、変化を追うのも面白いです。赤、紫、茶…また秋になりましたら是非、観察してみてください。

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★キキョウ

日本人のおなじみのキキョウ、秋の七草のひとつです。花期が長い宿根草なので、この初夏に咲き、真夏に一旦休んで秋からまた咲き始めます。ちょうど今が見頃です。

里棚田や谷あいの園路沿いに植わっている園芸種のもののほか、芽ぶきの森内には、珍しい自生種のキキョウもあります。

今見られるキキョウのほとんど園芸種で、自生種は京都府レッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されています。茅場などの草地を好む草花で、草地が維持されなくなってきたこと、花が美しく根も生薬になるため、栽培目的で採取されたこと、などが原因と考えられます。この芽ぶきの森は、元の地形をそのまま残した場所です。貴重な自生種を絶やさないため、森林ボランティアの皆さんのご協力のもと管理を続け、毎年花を咲かせてくれています。

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本格的な夏を前に、見頃の植物をご紹介しました。水分補給を忘れずに、お庭や森を散策してみてください。


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