二十四節気「穀雨」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

—————————————————–(2023.4.24更新)

「雨降って百穀を潤す」。穀物の生長に必要な雨をもたらす季節です。水分と明るい光を得て、植物はぐんぐん育っていきます。この節気の終わりは、ゴールデンウィーク真っただ中。これからしばらく、行楽には持ってこいの季節ですね。

公園では、晩春から初夏の花が彩りを与えてくれています。新緑の鮮やかな季節、散策を楽しんでくださいね。

★端午の節句
4月21日、毎年恒例の鯉のぼりが上がりました。最近は大きな鯉のぼりを見かける機会も少なくなりましたが、公園では毎年、竹の伐り出しからスタッフが頑張っています🎏

鯉のぼりを立てる様子はこちら(※2021年のものです)

切り出した竹の移動から立てるところまで、毎年大仕事ですが今年も水景園内でのびのび泳いでいます。フォトスポットとしてもおすすめです!

★里の風景
この鯉のぼりが泳ぐエリアが「里棚田」。

ビジターセンターを農家と見立て、3枚の棚田と畑、果樹園など、人の営みに近い昔ながらの里の風景を再現しています。

田んぼは今、ゲンゲ(レンゲソウ)が花盛りです。

レンゲソウなどマメ科の植物は、根で菌と共生することで体内に多量の窒素を持っています。その性質を利用し、花後は土に漉き込み緑肥として使います。目で見て楽しんだ後は、実用としての役割も担っているのです。

また、田の畔には草花がたくさん咲いていますが、これらは草刈りの時期や頻度を、どのような種類が咲いているか把握しながら細かく調整しています。

こちらはツリガネニンジンとリンドウ。秋に咲きます。
開発によりなくなってしまう近隣の田畑の畦から、所有者の許可を得て里棚田に移植してきたものです。

数回に分けて現地調査し、掘り出して来たこれらの植物は、博物館の協力のもと標本で保存され、また一部はこの公園を新しい住みかとして根付こうとしています。

「山城地域の里の風景」は、このように畦の植物ひとつにもこだわりを持って維持管理されています。鯉のぼりとともに、お楽しみくださいね。

★草花ラリー実施中
里や森も含めたエリアの草花ラリーも実施しています。
楽しんでいただいたあとは、用紙のQRコードから詳細な植物紹介のページに飛べます。是非チャレンジしてみてください😊

用紙は窓口や各施設に置いてあります。

今回は、里のエリアを中心にご紹介しました。お庭や森、広場も輝く緑の時期、ゆったりとお楽しみにおいでくださいね。


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