二十四節気「立秋」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

——————————————–2022.8.7.立秋

秋の最初の節気がやってきました。夏の暑さもひと段落…と言いたいところですが、実際はまだまだピークが続きます。が、お盆が過ぎる頃から少しずつ、秋の気配が感じられるようになります。公園の草花たちも、少しずつ、夏から秋の花へと変化してきます。とはいえまだまだ暑い時期ですので、十分な水分補給を心がけて、無理なく散策ください。

★夏休みの企画

夏休みに入り、水景園ではお子様向けのクイズラリーが始まっています。各ポイントに設置されたQRコードを読み込みながら、園内を1周していただきます。問題は、天体・天文に関するもの。全て回って問題の回答用紙を窓口に提出すると、可愛いお土産がもらえます。ぜひ、ご家族で回ってみてください😊(涼しい午前中がおすすめです)


クイズラリーの詳細はこちら

★見ごろの植物たち

■里棚田周辺
・ミソハギ
水辺を彩る多年草。濃いピンク色の花を穂状に咲かせます。お盆にこのお花を供える地域もあり、お盆頃を代表するお花のひとつでもあります。公園では里棚田横の水辺と、無料区域の谷あいでも見られます。和名は「禊の萩」の意味で、お盆にお供えされたり、水を含ませたミソハギをお清めに使ったりすることからも来ているようです。

・セリ
春の七草のひとつ。食材として用いられるのは春の若い茎の部分ですが、お花は夏に咲くこのような白い集合花です。湿地を好み、田や沢の脇に自生しており、古くから日本人になじみのある食草です。奈良時代には食用とされていた記録が残っています。

・ハンゲショウのその後
6月下旬から7月中旬にかけ、葉の先を白く色づかせるハンゲショウ。こちらも湿地を好む多年草です。8月半ばではこのように、白い部分が薄くなっています。ハンゲショウの白い部分が色付くのは、葉緑素が抜けてしまっているからだそう。徐々に白い部分に葉緑素が戻り、緑に近くなっていきます。

・オミナエシ
里棚田の一角に、四ツ目垣で区切られた2畝の小さな畑があります。「作業庭」と呼ばれるスペースで、農家の一角の畑を再現しています。野菜や作物だけでなく、切り花に使えるようなお花も栽培しており、この時期咲いているのがこのオミナエシです。3年目の株ですが、毎年背丈ほどにも高くなり、鮮やかな黄色の小花を秋まで次々に咲かせてくれます。

■芽ぶきの森

・クサギ
この時期、芽ぶきの森の「リョウブの谷」付近で良い香りを感じる事があります。クサギの花です。
白い花弁に長い雄しべが特徴で、どこか華やかな印象です。ジャスミンなどにも似た甘い花の香りが特徴ですが、「クサギ」と名付けられたその理由は、葉や茎の匂いからです。嗅覚に個人差はありますが、花とは違い、こちらは「悪臭」と感じる方も多いようです。アゲハ蝶の仲間がこの花を好むので、この木の近くで会えるかもしれません。

・ウド
こちらも芽ぶきの森の何箇所かで確認できます。写真はまだ蕾ですが、これからお盆にかけて白い花が丸く集まった花を咲かせます。花の後は黒い実を付け、その様子も可愛らしいです。

★森での虫とりについて

芽ぶきの森では虫とりも可能です。こちらの動画を参考にどうぞ…!
※とれる虫やその方法、気を付けることなど情報が盛りだくさんです。
「8月 公園で虫とり!」

以上、この時期に見られるお花たちでした。「秋」の文字が付きますが、まだまだ酷暑の続く時期、無理のない距離や時間帯を選んで、散策してみてください。


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