二十四節気「大暑」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

——————————————–2022.7.23.大暑

「大暑」は夏の最後の節気です。次は立秋、暦のうえでは秋が始まりますが、暑さはこれからが本番。また、この時期には「土用の丑の日」がやってきます。

「土用」とは、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の直前18日間を指します。季節の変わり目で体調を崩しやすくなることから、特にこの夏の土用の丑の日は、鰻など精のつくもの(「う」のつく食べ物)を食べると良いと言われています。今年は土用に2回丑の日がありますが、普通は1回目を指すようで7月23日でした。昔ながらの知恵も用いながら、暑い夏をうまく過ごしたいですね。

★見ごろの植物たち

●リョウブ

芽ぶきの森には「リョウブの谷」という場所があります。その名のとおり、リョウブが沢山生えており、今が花期となっています。リョウブは、森だけではなく紅葉谷にも植わっています。

夏に咲く花木が少ないなか、リョウブの白い花は目を惹きますが、その樹皮もまた、特徴的です。


このような鹿の子模様になっています。よく似た模様のある樹皮に、ヒメシャラやカゴノキがありますが、灰色がかった常緑樹のカゴノキや明るいオレンジ色のヒメシャラやと比較して、リョウブの樹皮はやや沈んだ茶色です。冬に葉を落としても比較的、樹皮で見分けやすい樹木のひとつです。(左→カゴノキ、右→ヒメシャラ)

●アサガオ

日本の夏を象徴する植物のひとつですが、1年草ということもあり、この公園で植えられている場所は限られています。無料区域では毎年朝顔棚が作られており、今年は大東屋の脇でさわやかに花を咲かせています。

水景園内では、里棚田の「作業庭」で絞り咲きの種類が咲いています。浴衣の柄のようなこの種類は園芸種として導入しましたが、アサガオに近縁のマルバアサガオだと思われます。小ぶりの花、ハート型の葉、実は下向きにつくのが特徴です。

●マンリョウ
冬に赤い実を付ける常緑低木。センリョウは上向きに実がつきますが、こちらは下向きです。夏、実と同じく下向きにひっそりとかわいい花を咲かせています。紅葉谷に株があり、観察できます。

●ハス
引き続き見頃です。毎年、7月頭に咲き始め、8月末頃まで咲き続けます。月のはじめ頃は花数も少なかったですが、今は日に数輪が咲いています。お問合せの多いお花のひとつですが、側までは寄れませんのでご注意ください。(これくらいの距離感です)

今が見頃のお花たちをご紹介しました。暑い時期ですが、水や緑が少しでも足を運んでいただいた皆様の潤いとなることを願っています。


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