二十四節気「夏至」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

——————————————–2022.6.21 夏至

夏至4番目の節気、関西では梅雨真っただ中ですが、昼がいちばん長く、冬至の頃と比べると4時間ほどの差があります。日中は気温も湿度も高くなりがちですが、朝・夕の涼しい時間帯を選んでのお散歩がおすすめです。

★白いお化粧
花の時期、葉先が白く色づくハンゲショウ。この時期の見どころの植物のひとつです。公園では、里棚田の田んぼ脇と芽ぶきの森の最奥部の群生、2か所でご覧いただけます。お花ではありませんが、遠目からわかるほど白く色が付く様子は、初夏らしい爽やかさです。


半夏生、はこの時期の呼び名でもあります。夏至の日から11日目、またはその日から5日間(7月2日頃から6日頃)を指します。この期間は物忌みとされ、農作業をしてはいけない時期。田植えはそれまでに終えるものであり、「この時期を休息に充てていた」といういわれもあります。昔の方の知恵なのかもしれません。植物のハンゲショウも、「半夏生の時期に咲くから」「半分お化粧したような草姿から」とその由来には諸説あります。

★ヤマモモの実
初夏は果実が実り始める時期でもあります。この時期実るのはヤマモモの実。園内では、大きな実の園芸品種は少なく小ぶりのものが殆どですが、ゼリー菓子のようなビーズのような、色とりどりの実を付けています。この実を好む鳥もおり、ついばむ姿も時々目撃されます。

★キンシバイ
園内だけでなく、東側の境界沿いにも植えられています。黄色い盃状の花が目立つ低木で、長い雄しべが特徴的。この黄色がぱっと目を惹いて目立ちますね。秋には赤い実もつきます。

★ネジバナ
野生の蘭の仲間です。ピンクの小花が茎に螺旋状に咲くので「ネジバナ」。ラン科の植物の中では珍しく、公園の芝地などにも生育しています。すっとした花姿は庭園にも合い、意図的に残して管理している箇所もあります。水景園受付窓口付近では今、地元の盆栽愛好家の方が仕立てた、盆栽のネジバナもディスプレイしています。

 

★オカトラノオ
しゅっとした穂状の花姿が涼しげな多年草。芽ぶきの森で見られます。その様子が虎の尾っぽのようであるからとも、丘に生えるからとも言われています。花穂のカーブは、確かにどこか動物の尾を連想させますね…🐅

この時期の見どころのお花をご紹介しました。梅雨はどこに…と思うほどの、夏のような気温が続きます。湿度も高い日が多いようですので、熱中症に気を付けて、涼しいタイミングにお越しくださいね。


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