二十四節気「立夏」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

——————————————–2022.5.7 立夏

夏の一番始めの節気です。昼間の気温は高くなりますが、朝晩は涼しく過ごしやすい気候です。緑は日に日に濃くなっていき、そこかしこから生きものたちの精気を感じます。日中は、帽子などの日よけ対策や、水分補給にもお気を付けくださいね。

★青もみじ
この時期のモミジの葉は、彩度が高く輝くような緑です。下を歩いて日に透かしても、橋の上からそのグラデーションを眺めても、どこから見ても見ごたえがあります。是非、散策してみてください。 

★見ごろのお花たち

●シラン
この時期、庭園のあちこちで咲き始めるシラン。水景園内にはピンク、口紅(作業庭)、白花(光の庭)の3種があります。丈夫で虫も付きにくく、「お庭に植わっている」という方も多いのではないでしょうか。日陰にも強い日本のお花です。

●カキツバタ
山棚田にあるハナショウブ園には現在、カキツバタとハナショウブの2種が植わっています。5月頃、先んじて咲くのはこのカキツバタです。花の中心が白いのが特徴(後で咲くハナショウブは、真ん中が黄色です)。すっきりした葉の姿とその花色で、どことなく清涼な印象のあるお花です。

●エゴノキ
白い星型の花を下向きに咲かせる落葉中高木です。日本全域の山野に自生しているので、山歩きをしていると、見かける事もあります。花の後は白い実を付けますが、こちらはヤマガラが好んで食べているようです。庭園の方にも、芽ぶきの森の方にも株がありますが、観月橋の橋のたもと(入口側)では、かなり近くでその木を見る事が出来ます。

●カラタネオガタマ
この時期、観月橋の南側のたもとで甘い香りを感じた事はありませんか?バナナのような、フルーティーな香りを放つ花・カラタネオガタマです。
淡いクリーム色の花弁にえんじの縁、大きさは2~3センチ、とさほど目立つ花ではないのですが、その香りには思わず立ち止まってしまいます。モクレン科の常緑高木ですが、モクレン科の花木は総じて、香りが良いものが多い気がします。

かけ足ですが、今がちょうど見ごろの花をお伝えしました。夏を思わせる日差しの中に、まだ過ごしやすさも感じる季節です。輝く緑と花々たちを愛でに、是非お越しください。

 


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