二十四節気「穀雨」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

——————————————–2022.4.22. 穀雨

気温が一気に上昇し、生き物たちの変化も大きい季節です。緑はひと雨ごとに濃くなり、蕾だった花が数日後には今を盛りに咲き誇る…ということもしばしばです。森はこれから、濃い緑へと変化していきます。一日として同じ表情のないこの季節を、存分に楽しんでください。

★モミジの展葉
モミジの多い「紅葉谷」はこの時期、輝くばかりの緑色です。橋の上から見ても、下から枝を眺めても緑。その枝先には紅い小さな花が咲いていました。花が散ると、その後すぐにプロペラ状の種を付けます。やわらかい新緑の時期、是非散策を楽しんでください。

★その他のお花たち
シャガ

紅葉谷はもちろん、有料区域・無料区域、全園にわたって株があります。特に、谷あいのいくつかの群落は大株になっています。日陰を好む多年草で、自生地ではやや湿った木陰等に生えています。古い時代に中国から渡来したと言われていて、日本各地で見られる多年草です。

★ウツギ
初夏に白い花を咲かせる低木。紅葉谷や作業庭で楽しめます。株一面に花を咲かせる様子は見事です。「ウツギ」の由来は、茎が中空(空洞)である事から来ています。山野でも見られます。

★ツクバネウツギ
ラッパのような、漏斗(ろうと)のような花を咲かせます。ウツギ、と付きますが先ほど述べたウツギとは花の形も違い、仲間ではありません。属名はアベリアで、近縁には生垣などによく使われる「ハナツクバネウツギ」があります。芽ぶきの森に複数あり、こちらも株いっぱいに花を付けています。

★ドウダンツツジ
白い花の低木が続きます。こちらはドウダンツツジ。枝いっぱいに白い壺状の花を咲かせる落葉低木です。葉が小さく樹形も整いやすいので、庭木にもよく使われます。花はもちろんのこと、真っ赤に染まる秋の紅葉も美しい樹木で、「満天星躑躅」の当て字を使われることもあります(満天の星とは素敵ですね)。

★田んぼの様子

先週のブログで、鯉のぼりが立つ様子をお伝えしましたが、その下の田んぼでは今、ゲンゲ(レンゲソウ)をはじめとする草花が咲き揃っています。

 

薄紫のムラサキサギゴケ、黄色のヘビイチゴ類、ピンクのレンゲソウ、とどこか懐かしい、田んぼの花畑です。畔にこのように草花が育つよう、景観部のスタッフは草刈りの長さや頻度を調節しています。細やかな作業の積み重ねで、この美しい花畑が出来ています。鯉のぼりともよく似合いますね😊

これら草花に触れていただくイベントのお知らせです。

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●4月24日(日)~…里山お花見ラリー
この季節のお花を探していただく、野草のお花見ラリーを開始します。
コンプリートすることが目的ではなく、普段見ないもの、見過ごしているもを発見いただきたいという目的のラリーです。用紙は公園窓口にご用意していますが、HPからダウンロード頂くことも可能です。マップ片手に、色々な植物を探してみてくださいね。詳細は以下「お知らせ欄」からもご覧いただけます。
■「里山お花見ラリー開催」

●5月5日(木)…レンゲ畑のいきもの観察会
14:00~15:00の端午の節句のイベントに合わせ、レンゲ畑の観察会を行います。植物に触れられる絶好の機会です。是非、お子様とご一緒にどうぞ。
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暑すぎず寒すぎず、過ごしやすい気候の時期となりました。梅雨のはしりか雨予報は続きますが、雨の止み間に是非、お散策においでください。

 


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