二十四節気「立春」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
2021.2.3「立春」——————————————-
春のはじまり、立春です。旧暦の七十二候では、この季節から新年が始まります。まだまだ気温は低く、春の気配にはほど遠い時節ですが、早春の花々は少しずつ、ほころびはじめています。
★森の園路工事範囲について
「お知らせ」欄にも記載がありますが、2月1日より森の園路舗装工事範囲が拡大されています。これまで通れていた西側園路も工事に入り、3月末日頃まで、森の大部分の範囲が通行止めとなります。ウォーキングルートとしてご活用いただく方も多く心苦しいのですが、快適な歩行空間維持のための工事ですので、ご理解いただけますと幸いです。
なお、園路開放時期については、詳細が判明し次第「お知らせ」欄で告知させていただきます。
★森のベンチ
さて、通行止めの芽ぶきの森ですが、その西側入口付近に新しい見どころが誕生しました。かなりの数の木を伐採し、眺望の良いベンチスポットを新設しています。観月橋と観月楼が見渡せる気持ちの良い場所で、お弁当スポットとしてもおすすめです。近くにあるヤマザクラの木は残していますので、春の様子もどうぞお楽しみに😊
この周囲は、人家に近い明るい里山を目指して管理しています。里山では、15~20年ほどの周期で伐採を繰り返します。ここでも太い木や背の高い常緑を選別し伐採、ツツジなどの低木や下草に日が当たるような管理を続けています。3月の声を聞くと、ツツジの先陣を切ってコバノミツバツツジが、続けてモチツツジが咲いて、5月初旬頃まで各種ツツジの華やかさを楽しんでいただけます。
★アカマツ林からの眺望
もうひとつ、近くにある見どころが、アカマツ山の尾根です。落葉樹の葉が落ちる晩秋~早春にかけて特に見通し良く、東を見れば観月橋や観月楼、更にその背後の山並みまでが見通せます。園内でも比較的標高の高い場所にある、絶好のビューポイントです。
アカマツは、建材や燃料として里の近くで活用されてきた樹木ですが、元来痩せた土地を好むため、林を維持するには下草刈りや落ち葉かき等の定期的な管理が必要です。注視していただくと、アカマツの根元や周囲は常にすっきりとしており、定期的に手が入っている事がわかります。こちらも、里山の一つの姿として皆様に楽しんでいただけるよう、ボランティアの皆さんと協働で管理を続けています。
それぞれの場所はこちらです。この機会に、山棚田周辺をゆっくり散策してみてください。
★シナマンサク
紅葉谷で、シナマンサクの花がほころんでいます。「まず咲く」から「マンサク」だという説もあるくらい、早春を代表する花のひとつです。この花は、細いひも状の花弁がくりくりとねじれて咲く、面白い形をしています。低木であり、目線に近い位置で咲く花ですので、是非その花の様子をじっくり観察してみてください。
★果樹園のスイセン
2月の中旬から3月上旬にかけて、果樹園のスイセンが咲きそろうシーズンです。2月5日現在は、早い花がちらほらと咲き始めている状態。斜面にたくさんのスイセンが咲き揃う景色は圧巻ですが、春を待ちかねてぴょこぴょこと顔を出す気の早いスイセンたちを、一足先に愛でるのもまた一興です。
工事でご利用制限が発生してはいますが、この時期ならではの景色や見どころもございます。感染防止対策をなさったうえで、遊びにおいでください。