二十四節気「小雪」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

2020.11.22「小雪」——————————————-

★冬鳥の季節
モミジの紅葉はピークを過ぎ、落葉した木が目立っています。今年の紅葉は、例年より少し早めでしたが、比較的綺麗に鮮やかに色付いたように思います。紅葉が見ごろ終えるころ、園内の永谷池には冬鳥が次々とやってきて賑やかになります。

多いのはマガモで、留鳥であるカルガモやカイツブリと一緒に、水面で思い思いに過ごしています。その他、池ではサギの仲間やカワウの姿も見られます。人気のカワセミは一年中いるのですが、物音に敏感なので昼間はあまり姿を見せません。水鳥の多いこの季節、じっくりと冬鳥観察をするのもおすすめです。

★芽ぶきの森園路工事

…と、観察をお勧めしておいて心苦しいのですが、芽ぶきの森の園路の一部は改修工事のため、12月1日(火)より通行止めとなります。半分以上の園路が通行止めとなり、お客様にはご迷惑をおかけいたします。柵や道の荒れを直し、歩きやすくなる予定ですので、冬の間にお時間をいただければ幸いです。(水鳥の観察は、観月楼のデッキまたは山棚田側からがおすすめです)

★季節のお花たち

冬へと向かう季節ですが、まだまだお花は咲いています。見ごろの植物をご紹介します。

●ノジギク
園内のキクの仲間では、一番遅く咲く部類です。紅葉谷の上部で、白い波のように咲きそろっています。周囲のツワブキや紅葉の赤とのコントラストが目を惹きます。

●ツワブキ
以前にもご紹介していますが、見ごろ終盤ながらまだ見ていただけます。ひときわ目立つ黄色いお花です。

●サザンカ
入口付近(屋上棚田)に生垣があります。白、赤、ピンクなどの品種があり、咲き方も様々です。葉のよく似たツバキと比べると、花期が早く(11月頃~)、花弁が分かれて散るのが特徴です。屋上棚田には、白の一重咲きとピンクの八重咲きがあります。

★山棚田の樹木たち
水景園のモミジは落葉しましたが、山棚田では黄葉を中心に樹木の葉がまだ見ごろです。ひときわ目立つのはこの2種類。

●アオモジ
鮮やかな黄色に変化する種類です。11月26日現在はまだ緑葉が残っており、黄葉とのコントラストも美しいです。

●タカノツメ

レモンイエローに変化します。小葉が3枚で、わかりやすい形をしています。公園内、遠目から見て黄色い大きな木があれば、タカノツメのことも多いです。

葉を比べてみました(左=アオモジ、右=タカノツメの幼葉)。山棚田で見つけやすい木ですので、この機会にぜひご覧ください。

撮影中、ジョウビタキのメスが近くにやって来ました。こちらも冬鳥。これからの鳥の季節も楽しみですね。


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