二十四節気「霜降」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
2020.10.22「霜降」
★霜降りるころ
「霜降」とは、朝夕の冷え込みが強くなり、霜が降りる時期のこと(ただし、関西の平地で霜が降りるのは、もう少し先になります)。次の「立冬」からが冬の区分のため、秋の最後の節気です。カツラやサクラなど、紅葉の早かった種類には葉を落とすものも出ており、モミジも色を変え始めます。モミジの見ごろは、例年11月中旬。これら色の競演が終わるころ、公園には冬がやってきます。
★見ごろの植物たち
●コウヤボウキ
山棚田から芽ぶきの森に向かう道すがら、薄ピンクの直径1cm程度の小さな花が咲いています。この植物はコウヤボウキ。高野山でホウキの原料として使われていた…というウソのような本当の由来があります。秋の深まるこの時期に森を彩る、数少ないお花のひとつ。花弁の先がくるくると巻き、愛らしい形をしています。
●ホトトギス
紅葉谷のモミジももうすぐ見ごろ。その前に、木々の足元ではこちらの花が満開で迎えてくれています。
もともと湿地が好きなこともあり、流れの脇で水景に花を添えています。初秋から咲き始めますが、寒暖差の激しいこの時期、花色もぐっと冴えてきます。長く楽しめる植物です。
●森の実ものたち
芽ぶきの森を彩る実ものたち。左(上)からミヤマガマズミ、ウメモドキ、ムラサキシキブ、です。
さながら、森の宝石のようなみずみずしさ。赤い実はさぞや美味しかろうと思うのですが、残念ながら、この中に人間が食べておいしいものはありません(鳥が時々ついばんでいます)。その他、どんぐりたちも引き続き見頃です。クイズを解いて水景園を回る「水景園どんぐりラリー」は11/1(日)まで。子供さん向けのラリーですが、こちらも合わせてお楽しみください。
次回の更新は11月、モミジの見ごろ情報もお伝えできると思います。寒暖の差の激しい時期、お身体にご自愛なさって、季節の植物を楽しみにいらしてください。