二十四節気「立秋」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
2020.8.7 「立秋」
★暦の上では…?
お盆を挟む夏の暑い盛りですが、暦の上では秋の始まり。公園でも夏の花に交じり、初秋を思わせる植物が咲き始めました。
また、この時期の田んぼでは中干をしたり、かかしを立てたり。収穫に向けての気配も感じられます。
最近、田んぼに現れたこの構造物は「鳴子(なるこ)」と呼ばれるもの。鳥よけとして昔から使われてきた道具です。紐の端を持って揺らすと、からからと乾いた音が鳴ります。
こちらの鳴子、実際に皆さんに鳴らしていただけるので、是非一度ご体験くださいね。
★クサギ
臭い木と書いてクサギ…なのですが、臭いのはその葉や茎の方。花はジャスミンを思わせる、上品で甘い香りがします。芽ぶきの森内と山棚田に木があり、近くまで行くと気付くほど。香りに誘われて昆虫も集まりますが、花の入り口から蜜腺までが遠く、蜜を吸えるのは蝶や蛾の一部に限られています。
撮影時、森では蜜を求めるクロアゲハが優雅に飛んでいました。
★ハス
8月になり、蕾が上がってきた今年のハス。例年7月に咲いているのですが、今年は少し遅かったようです。午前中に咲き、午後には閉じてしまうので、出来るだけ朝早いうちに見に来てくださいね(写真は10時半頃)。
★ナツズイセン
前回、果樹園の株を紹介したのですが、8/7現在、里棚田のナツズイセンがとても綺麗に咲いています。青空や”かかし”とのコントラスも面白いので、お早めに見に来てみてください。ピンク色の塊になって咲いており、遠くからでも目を惹きます。
★ヤブラン
根締めによく使われる常緑の植物で、晩夏に咲く紫色の花が涼し気です。紅葉谷に点在していますので、足元に是非ご注目を。日陰が好きな種類です。
★ホトトギス
秋まで咲く多年草で、やや湿った場所を好みます。山棚田の花しょうぶ園近辺や、紅葉谷の水辺に咲いています。楚々とした風情で日本人好みするため、茶花にも使われます。桃~茶のグラデーションが美しい花ですが、園芸種には青の入るものもあります(写真は山棚田)。
その他、田んぼ周りではミゾハギやセリなどの水辺の植物も今を盛りに咲いています。
暑い時期ではありますが、紅葉谷では水の流れもあり、午前中の散策が爽やかでおすすめです。
★マップに落としこんだものはこちら
この季節ならではのお花たちに会いに、是非いらしてくださいね。