けいはんな記念公園は今年の4月29日に30周年を迎えます。ノベルティやバナーを用意したり、クイズラリーなどイベントを開催したり、企画部のスタッフを中心に30周年の企画が色々と動いています。また、30年といいますと施設や設備に様々な更新が必要となる時期で、数年前から各所の更新工事を頻繁に行っています。

工事中は利用制限が発生する事もあり、来園者の皆様にはご迷惑をおかけする事も多いのですが、より良い公園運営のためにご協力をいただき感謝しております。

2019年、観月楼空調設備更新工事の際は、水景園に見上げるほど大きなクレーンが入りました。

芝生広場の3カ所のトイレは2022年~23年の2年にわたり順次更新。内部が出来るだけ明るくなるよう要望し、洋式便座への変更や子供用便座も設置されました。

遊具広場は立地上ずっと排水が悪かったのですが、地中の暗渠の更新などで中心部分の排水は随分改善されました(一部排水の悪い場所は改めて暗渠を埋設予定です)。

観月橋の更新は数年がかりの工事です。昨年2024年の橋脚塗り替えの際は、しばらく幕に覆われていました。

橋脚は塗り直しにより綺麗になりましたが、今後、まだ高欄(柵)や敷板の更新が予定されています。全て更新されるのはもう少し先ですが、通った時の印象がかなり変わると思いますのでお楽しみに…

設備だけでなく、植栽についても見直しがされています。現在、芝生広場が柵で覆われているのは、芝生の更新(張替)工事のため。

多くの方にご利用いただいている一方、やはり長年の利用圧で傷みが大きく、雑草も随分目立つようになっていました。雑草ごと表土を剥がし、踏圧に強い土に入れ替えたうえで芝を張り替えています。養生期間が必要ですので5月いっぱいこのエリアはお使いいただけませんが、6月からは綺麗な芝面がお目見えします。今後、別の面も更新していく予定です。

芝生広場をご利用の際、お願いしているのが
・テントのペグを使わない
・スパイクの使用は禁止
ということです。

けいはんな記念公園は運動公園ではないため、芝を大きく傷めるスパイクの利用は禁止です。また、ペグについては芝を直接傷めるほか、抜き忘れのペグを草刈り機が飛ばし、事故に繋がることがあります。ホームページの「ご利用のルール」や掲示板にも掲出していますので、綺麗で安全な芝面維持のためにも引き続きご協力をお願いいたします。
けいはんな記念公園「利用のルール」

また、今後この芝生面には昨年6月試行した「ロボット草刈り機」が登場する予定です。働き者の草刈り機君、こちらも見守っていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつ、植栽関係での更新はサクラの植え替えです。
ソメイヨシノの衰退について、ニュースでも取り上げられる機会が多くなっています。公園も例外ではなく、無料区域の約300本の桜もずいぶんと傷みが目立つようになりました。ソメイヨシノは樹齢30~40年頃が最盛期とされ、それを過ぎると樹勢が衰え、てんぐす病などの病気にもかかりやすくなると言われています。戦後の復興期に盛んに植えられたソメイヨシノは最盛期を過ぎたものが多く、各地で衰弱が見られるようになりました。
公園で更新を検討した際、京都府や樹木医と相談のうえ、植え替え品種はジンダイアケボノを選びました。ソメイヨシノと同じくエドヒガンと他種との交雑種で花付きが良く、病気に強いと言われています。ソメイヨシノとほぼ同じ時期(~若干早い傾向あり)に咲き、花色は、花弁にピンク色が乗り少し濃いように見えます。公園の南東斜面を中心に植栽されていますので、是非ご覧になってみてください。

公園では、沢山の方に利用していただきながら、設備の傷みをどのように改善していくか、京都府や施工業者の担当者と協議しながら工事をすすめています。時にご利用に支障のあることもありますが、30年という節目を迎えた公園がより良くなるよう更新していきますので、引き続きご理解とご協力のほど、よろしくお願い致します。

 


< 過去の記事 公園よろず手帖 トップ 新しい記事 >