二十四節気「春分」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
2021.3.20「春分」——————————————-
今年も春がやってきました。二十四節気では「春分」です。
春分は七十二候では3つの季節で表現されています。
- 「雀始めて巣う(すずめはじめてすくう)」2021年3月20日~24日
- 「桜始めて開く(さくらはじめてひらく)」2021年3月25日~29日
- 「雷乃ち声を発す(かみなりすなわちこえをはっす)」2021年3月30日~4月3日
★芽ぶきの森の工事終了について
長い間お待たせをしておりました、芽ぶきの森の園路工事が終了し、3月5日(金)より全ルート開通しました。以前より歩きやすく快適なウォーキングがお楽しみいただけるかと思います。
★アオモジ・コバノミツバツツジ
山棚田を遠くから眺めると、黄と濃いピンクの色が目をひきます。黄色はアオモジ、濃いピンクはコバノミツバツツジです。アオモジのことを「ソツギョウバナ」と呼ぶ地域もあるそうで、卒業式の頃にちょうど花を咲かせています。アオモジは雄花と雌花が違う植物(株)で、黄色みが強いのが雄花。白っぽいのが雌花です。山棚田にあるアオモジはさてどちらでしょうか?花に寄って見てみると…花粉が付いているのがわかるので雄花です。
コバノミツバツツジはミツバツツジの種類のひとつで、西日本に分布しています。芽ぶきの森の色々なところで見ることができますが、山棚田と光の峠周辺に特にたくさん生えています。コバノミツバツツジは桜のように葉に先立って花を咲かせる植物ですが、個体差があり、先に葉を出したり花と葉を同時に出したりしているものもあります。花の色も、濃いピンクのものから淡いピンクのものまで様々な色を楽しむことができます。
★アンズ・スモモ
果樹園で見頃を迎えているのがアンズの花です。蕾の時にはがく片の色のために全体的に濃いピンクに見えますが、花が開くと淡いピンクになります。一枝にたくさん花がつくので果樹園がとても華やかになり、春の訪れを感じる風景となります。スモモはアンズが終わったころに花が咲きます。花は白く、花柄(花を支えるための茎)も長いため、アンズやモモとの区別は付きやすいです。どちらも実を付けるのが楽しみな植物です。
★ヒュウガミズキ
巨石群・無料エリアの谷あいに植えられているヒュウガミズキ。低木で小型であることと素朴な色合いが好まれ、庭木としてもよく用いられます。花の色形がトサミズキに似ていますが、トサミズキよりも花の大きさがずっと小さいです。ヒュウガミズキ・トサミズキどちらも今見頃ですので比べてみてください。
左:ヒュウガミズキ 右:トサミズキ
★ヒサカキ
巨石群・芽ぶきの森で見ることができるヒサカキの花が咲き始めました。“都市ガス”に似た匂い(臭い?)を出す花で、下を向いて咲いています。アオモジと同じくヒサカキも雄花と雌花は別の植物(株)ですが、両性花をつけるものも見つかっているそうです。
★クサボケ
紅葉谷に入るとすぐに目に入ってくる明るい色をした花はクサボケです。日当たりの良いところを好み、庭木としてよく用いられます。名前は、“ボケに似ているけれども、枝が上に伸びるのではなく、草のように横に伸びて立ち上がる”ことに由来しています。
春本番を迎え、ぽかぽかした陽気に心が躍るのは人間も動物も同じでしょうか。春を体いっぱい感じに公園へぜひお越しください。