皆さんのスマホやカメラにパノラマ機能は付いていますか?
私が公園で撮影した写真を整理するなかで、時々このパノラマ機能を使って撮影したものが残っています。
わざわざカメラの設定をパノラマ機能に切り替えて撮影していることから、通常とは違う何らかのモチベーションが私に働いていたことが窺えます。
このような背景も踏まえて、今回は、これまで私が撮影した「パノラマ写真」から、撮影当時を振り返りながら無料区域の風景を紹介します。
●芝生広場
初夏の芝生広場。奥には遠足の子どもたちが見えます。澄み切った空の広さと小さな人の姿の対比を表現したかったようですね。
次は、その数日後に撮った写真。芝刈りの作業前後で、左右で草の長さが違う景色に気付いたようです。
もう一枚、こちらは秋の芝刈り風景。刈り取った芝の塊を牧草ロールに見立てて撮ったものです。
夕方に伸びる長い影。その「長~い」様子を余すことなく撮りたかったようです。
こちらも夕方の風景。畝(うね)による陰影が、広場の表情をぐっと面白くしています。
今から3年前、雪の朝の景色です。よーく見みてると、一人の足跡が残されています。
●遊具広場
ここはサクラが咲くエリア。一斉に咲き誇る様子を伝えています。カラフルな三輪車もポイントかと。
朝の巡回時、子どもたちの来園前を見計らって遊具の最上部から撮影。大人はあまり見ることが少ない景色ですよね。
●大階段
春夕立の後に架かったダブルレインボー!パノラマでなければ大きな虹ははみ出てしまいます。
●じゃぶじゃぶ池
じゃぶじゃぶ池は「柿の種」のような形をしていて、その周りには等間隔でサツキが植わっています。これらのやわらかな曲線は絵になることから、手元には多くの写真が残っています。
曇り空はみどりを濃くし、雲から漏れ出る光によって池の表情も複雑で味わい深くなる印象です。
撮影の仕方によっては、実際の位置関係と異なる景色になることも多々あります。
或る年、1月の夕方に撮影。禍々しいとも言えるような夕焼けに食指が動いたようです。
次の写真も同様で、怪しい雲行きがもたらす不安感やドキドキ感に撮影動機がありそうです。
●梅林
ウメが植わる土手と園路との間に小川が流れるエリア。パノラマで撮影すると、すり鉢状の地形がよくわかります。
夏は緑一色となります。
梅林は精華大通りと隣り合わせ。公園の内外、ウメと通学中の学生さんとを一緒に撮りたかったようですね。
園路から対岸をみた景色。ウメのみならずアカマツの並びにも心惹かれます。
ウメの季節が終わると、水遊びをする子どもたちの姿が見られます。
●竹林
両サイドの竹に包まれながら園路を歩きます。斜めに撮影することで更なる奥行きを狙ったようですね。
水景園内から竹林を撮影した写真。並んで歩く人影を主眼に置いた記憶があります。
●一般駐車場(おまけ)
整列した大型バスをパノラマ撮影!同じ形状の物体が並ぶ規則性のようなものに心が動かされたようです。
●さいごに
無料区域でのパノラマ写真、如何でしたか?
パノラマ撮影は失敗も多く、また、じっくり焦点を合わせるような方法でもないことから偶然性に頼った撮影方法ともいえます。
合成上の歪みなどによって必ずしも「正確な」写真ではないかもしれませんが、却ってその不正確さが、撮影当時の空気感を伴い頭の中で記憶している風景と合致させる効果があるのかもしれません。
次の機会があれば、水景園編もご紹介できたらと思います。
コバノミツバツツジが咲く斜面から広場を見下ろす風景。人が入ると、必ず楽しい写真に…。