二十四節気「白露」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
2020.9.7 白露
★露結ぶころ
白露の露は「つゆ」、この季節から空気が冷え、草木に白い露がつく様子を指します。日中はまだまだ暑さを感じますが、朝晩は少し過ごしやすくなる頃です。
台風が上陸し始めることもあり、夏に比べて雨量も増えてきます。「露」の風情が似合う季節ですね。
★ヒガンバナとその仲間
夏の終わりから、ナツズイセンなどのヒガンバナの仲間が咲き始めます。
この白露から秋のお彼岸にかけては、更に多くの種類のヒガンバナ(科の植物)が競うように咲きそろいます。人気の、赤いヒガンバナの見ごろは例年9月中旬~。桃色や白花の種類は、上旬から少し早めに咲いています(写真は9/7)。
★青どんぐり
コナラ、クヌギ、アラカシ、シラカシ…。公園では無料区域・有料区域合わせて6種類のどんぐりを拾えます。圧倒的に多いのはコナラのどんぐり。この時期芽ぶきの森を歩くと、一つは見つけられるのではないでしょうか。
充実して落下するまで、あとひと月ほど。今は、若々しい青実の姿を見せてくれています。
クヌギのどんぐりの「かくと」(いわゆる「帽子」の部分)は、まるで豪華なファーのようですね。
★秋の七草
ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・オバナ・ナデシコ
食用にされる春の七草と違い、秋の七草は鑑賞が目的。
身近な植物が多いですが、流通しているキキョウやフジバカマはそのほとんどが園芸種。自生種は今や貴重なものになりました。
公園には、全ての種類が揃っています(園芸種含む)。この時期は、里棚田のフジバカマや、紅葉谷のハギを見ていただけます。
★稲穂と田の植物
前回の見どころでお花を紹介しましたが、今週はもう稲穂ができました。これから実りの季節です。
田の畔で目を惹いているのはこの植物。ヒレタゴボウです。変わった名前ですが、茎にヒレ(正確には”翼”)のある「タゴボウ」の仲間という意。比較的大きな花のため遠目からでも目立つ、アメリカ原産の帰化植物です。
次回更新は「秋分」。昼夜の長さが同じになり、より一層秋めいてきます。来月10/3には、例年と趣向を変えた「観月の夕べ」も開催されます。
去り行く夏と、来る秋の足音をお楽しみください。