二十四節気「立冬」に合わせ、こちらのページで水景園のみどころを紹介いたします。 ====================(2023.11.11更新)
「小春日和」と言うには暖かすぎる晩秋でしたが、暦の上では冬の節気の始まり。この頃が、公園のモミジのベストシーズンでもあります。周辺には色づき遅めのところもありますが、公園の色づきは平年通りです。金土日祝はライトアップも開催しております。是非、お誘いあわせのうえお越しください。
★里の秋の風景
10月に無事稲刈りを終え、田んぼは冬の風景に様変わりしています。「稲架(はざ)かけ」のある景色に、稲わらで作る「わらじんど」と呼ばれる小さな小屋も建ちました。近年はこの小屋に、スタッフが自然素材で作る干支の細工が添えられています。昨年はススキで出来た可愛らしいウサギ、今年は稲で出来た立派な龍が巻き付いています。
龍はスタッフのオリジナル。年々上がるクオリティに驚きつつ、いつの間にか過ぎようとする2023年に思いを馳せるのでした。フォトスポットとしても、是非ご利用くださいね。
★里のリンドウ
今、里棚田の3面の田の一番下の畦に、1株から沢山の花を咲かせているリンドウがあります。
こちらは、宅地造成でなくなってしまう近隣の田の畦から許可を得て移植してきたものです。里棚田エリアには、リンドウ以外にもワレモコウやツリガネニンジン、スズサイコなどの植物が移植されています。造成とともに消えてしまうはずのこれらの株ですが、公園を新たな棲みかとして育ち始めています。
★色づく木々
紅葉谷というエリアもあるように、公園でこの時期に紅葉する樹木の代表格はモミジですが、その他にも美しい葉っぱたちが色づいています。以下でその一部をご紹介します。
●ドウダンツツジ
葉の細かいツツジの仲間で、真っ赤に色付きます。春には小さな鈴状の花を咲かせ、夏は細やかな葉が涼し気な緑陰を作ります。水景園入口近くや水景棚などで見られます。一年を通して見どころの多い低木です。
●ニシキギ
こちらも鮮やかに色付く低木で、その名のとおり錦を思わせる様子です。この木は枝に「翼(よく)」と呼ばれる板状のものが付いています。特徴的なので、近づくとわかりやすいと思います。ちなみに英名でも「winged spindle tree」といわれ「wingd=翼のある」という表現をされています。
●アオモジ
早春、他の花に先駆けて黄緑色の花を咲かせる中・高木です。赤ではなく鮮やかな黄色に色付きます(黄色が目立って来るのは11月下旬)。紅葉谷など庭園の方では赤く色づく木が多いのに対し、芽ぶきの森の方ではコナラやタカノツメをはじめ、黄~オレンジに色づく種類が多く目に留まります。
コロナ禍前、2019年12月16日の森の写真です。森の紅葉(黄葉)の見頃は12月上~中旬。遠景から見る秋の芽ぶきの森もまた良いものですね。