二十四節気「大雪」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

——————————————–2022.12.7大雪(更新日12/17)

12月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなりました。この辺りの12月の最高気温の平均は11.6℃。日によっては最高気温が10℃を下回る事もあり、冬本番の様相です。節気は「大雪」、公園でも初氷が見られるのはこの頃です。先日、サザンカと初氷の競演が見られました。氷、霜、雪…水が色々な姿を見せてくれるこの時期、空に、足元に、冬ならではの景色を見つけてみてください。

●水鳥たち
この時期の楽しみといえばバードウォッチング。ここ数年、設備改修や園路舗装などで、冬期に森近辺での通行止めが頻発していましたが、今年は何も工事のない冬です。ぴりっと寒い空気のなか、山歩きやバードウォッチングを楽しんでいただければと思います。以下は公園でこの時期に見つけやすい鳥たちです。カメラや双眼鏡片手にぜひどうぞ🐤

●カモ類
公園で圧倒的に多い水鳥はマガモです。10月末頃から飛来し、永谷池で数十羽がつがいで過ごしています。オスメスは明確に色が違うため、遠目にもわかりやすいですね。身近な鳥のひとつですが、雄の羽色はカラフルでおしゃれだなぁと思います。

●ヤマガラ
公園の鳥の中では比較的警戒心が薄く、近付いても逃げにくいです。愛玩動物として飼われていた時代もあり、芸を覚えたりもしたそうです。最初は警戒しますが、じっと見ていると、近くにいても気にせず餌をコンコンつついていたりします。エゴノキの実が好物で、庭園に多いため紅葉谷や観月楼の近くでも観察できます。

●ジョウビタキ
こちらも比較的近くで観察できる鳥です。雄雌で色が違い、雄は鮮やかなオレンジ色で目を惹きます。お気に入りの梢のてっぺんで、気持ちよさそうに鳴いているのが意外に人の近くだったりします。芽ぶきの森でもよく見かけます。

●セキレイ
公園を巡回していると、いつの間にか近くに来ている人懐っこい鳥。冬場、特に芝生広場が観察しやすいです。公園でよく見られるのは、グレーのハクセキレイ(左)、背中が大きく黒いセグロセキレイ(右)の2種。人と一定の距離を保ちながらちょこちょこと移動し、危険を感じると飛び立ちます。距離を詰めすぎず観察していると、結構近くまで来てくれたりします。

●冬期のお楽しみ
野鳥観察にあると楽しい双眼鏡。手ぶらで来た方にも楽しんでいただけるよう、レンタルサービスを行っています。コロナ禍では中止していましたが、消毒を徹底のうえ今期から復活しました。3時間500円。ワンコインで楽しめますので、お気軽にご利用くださいね。

公園で見つけやすい鳥たちをピックアップしました。この他、広場ではカワラヒワやツグミ、森ではヒヨドリ、メジロ、コゲラ、他のカラ類、水辺ではサギの仲間も見つけやすいと思います。この冬、人間と共に公園を活用(?)している鳥たちにも是非注目してみてください。


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