二十四節気「寒露」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。
——————————————–2022.10.8寒露
「寒露」、ついに節気に「寒」という字が入り出しました。露が冷たく感じられる頃となり、日の長さもみるみる短くなっていきます。秋の日はつるべ落とし、とは、そんな短い秋の日暮れを井戸の釣瓶(滑車に紐をかけた桶の部分)が落ちる様子に例えたもの。実際、この時期は日没時間が早まるだけでなく、薄明時間(日没後の薄闇の時間)も短くなります。体感として、あっという間に夜が来たように感じるのでしょうね。
★田んぼ、その後
10/1(土)、農業体験プログラム「つちのこ隊」で稲刈り作業が終了しました。刈った稲は機械乾燥させるのが現在の主流ですが、ここでは昔ながらの稲架(はざ)にかけ、日光と風で乾かします。この方法で干したお米は、アミノ酸が増えるなどのメリットがあると言われています。「日本の里の風景」がテーマの公園にふさわしい、秋の風景です。11月下旬には脱穀作業に入りますので、それまでのお楽しみです。
★秋の七草
『ハギ・キキョウ/ クズ・フジバカマ / オミナエシ / オバナ・ナデシコ / 秋の七草』
「春の七草」は粥に入れ食用として用いますが、「秋の七草」の方は鑑賞がメインです。春も秋も、公園にはそれぞれ7種揃っています。一斉に咲くわけではなく、花期が終わった種類もありますが、公園で見られる七草を写真でご紹介します。名前の前に赤い星印がついているものは、現在(10/8)見られるものです。
★ハギ(紅葉谷上部)★キキョウ(里棚田)→2番花が少し咲いています
●クズ(一般駐車場~ストックヤード・8~9月頃)★フジバカマ(里棚田)●オミナエシ(里棚田・作業庭・8~9月頃※今は種を付けています)
★オバナ(ススキ)●ナデシコ(紅葉谷/里棚田)→7月頃。秋の2番花も咲きます。
それぞれ、名前と写真は一致するでしょうか?
これから特に美しいのはススキです。
今はまだ穂が開いていない状態ですが、ここから、ふわふわと種を飛ばせるほど穂が開くまで、変化をお楽しみいただけます。
★森のどんぐりたち
10月に入ると、公園はどんぐりの季節です。水景園で手に入るのはコナラ、クヌギ、アラカシ、シラカシ(少)、ウバメガシ(少)の5つ。公園全体では、ナラガシワを加えた6種が見られます。拾ったどんぐりは何でしょうか…?是非、こちらで調べてみてください。
★ベンチについて
ベンチの脚に左官職人さんがお化粧をしてくださいました。無機質なコンクリートブロックだったものが、温かみのあるデザインに変化しました。園内にいくつかありますので、それぞれのデザインと座りごごちを確認してみてください。
秋も深まり、朝晩の冷え込みも本格的です。この寒暖差は植物や生き物に変化をもたらし、木々も少しずつその色を変えていきます。日中は散策に良い気候です。季節のうつろいを感じに、是非遊びにお越しください。