二十四節気「小暑」の更新に合わせ、こちらのページで水景園の見どころを紹介いたします。

——————————————–2022.7.7.小暑

夏の5番目の節気。いよいよ梅雨が明けました。例年よりずいぶん早い梅雨明けで一気に暑くなりましたが、皆さま体調を崩されていないでしょうか。散策の際は、こまめな水分補給に気を付けて楽しんでくださいね。

★風鈴のある風景

今年、屋上棚田に風鈴のついた荷車が登場しました!風に揺れてチリチリと音を鳴らす様子はとても涼し気♫夏を感じさせる「映え」ポイントとしても、是非ご活用ください。耳からの「涼」を感じてみてくださいね。

★水景棚のお花たち
飛び石のある「水景棚」付近では、夏のお花が盛りに咲いています。

●ハス
7月上旬から咲き始めました。次にご紹介するスイレンもそうですが、朝開いた花がお昼過ぎに閉じ、1つのお花が2~3日咲き続けます。いくつかの品種が植わっているので、お花のサイズや色味は少しずつ違います。これから複数本咲きやすい季節ですが、日によっては1本しか咲いていなかったり、咲いていない日もあるかもしれませんので、予めご了承ください。泥の中から美しい花を咲かせる事から「清らかな心」という花言葉を持つこの花は、8月いっぱい頃まで楽しんでいただけます。

●スイレン
上のハスと混同される事も多い植物です。水面すれすれに咲くのがスイレン、花の茎が長く伸びているのがハスです。白とピンクの2種あるうち、これからピンク色も咲き始めます。

●ユウスゲ
こちらは水景棚の半ばあたりで観察できます。ハスやスイレンとは違い、夕方から夜にかけて咲き翌朝に閉じてしまいます。公園でご覧いただくなら閉園間近、もしくは開園すぐがおすすめです。優しい黄色のお花です。

★実ものたち
春~初夏に咲いた花は、次の実を付ける段階に移行しています。色々な花木の青い実たちをご紹介します。
●ハナズオウ(紅葉谷)
早春、まだ花が少ない時期にピンクや白の花を咲かせていました。実(さや)を見ると、この植物がマメ科であるのがよくわかります。中には5mm程度の平たい種が入っており、秋に茶色く熟します。(実:7/7 花:4/14)

●ヒメシャラ(巨石群~観月楼デッキ~水景棚)
チューリップのような形の茶色い実が付きます。花も葉も小ぶりですが、実も小さめ。初夏の花ですが、夏にもうこのような形状になりました。(実:7/7 花:6/9)

●サワフタギ(巨石群)
巨石群と紅葉谷の間、ホオノキのある辺りの足元に生えている低木です。初夏に白いふわふわとした花を咲かせます。今、グリーンの5mm程度の実をたくさん付けていますが、この実は秋に藍色に熟します。赤や茶に熟すものが多いなか、ブルー系の実は印象に残ります。9月以降、是非観察を😊(実:7/7 花:5/2)

 

★その他のお花たち

●キキョウ
里の風景に良く似合う花。作業庭や里棚田、谷あいの園路をはじめ、全園で綺麗に咲いています。観月楼デッキには白花もあります。もとは日本の山野に自生していましたが、野生種は激減しており今目にしているほとんどは園芸種です。秋のイメージがありますが、一番花はこの時期に咲き、夏休んでまた秋に咲きます。

今が見頃の植物をお伝えしました。どんどん長くなる感のある日本の夏。水音や風鈴の音、風の感触、水辺のお花たち。五感をフルに使って「涼」を少しでも感じていただければ幸いです。


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