水景園には、鳥獣保護区である永谷池と里山林があります。公園スタッフとボランティアさんの協力により、森林整備と自然環境調査がなされています。ここでは、芽ぶきの森と永谷池周辺でみられる野生の動植物をご紹介します。
植物
植栽品種を除き、約400種が自生しています(野生化した種を含む)。
3月下旬〜5月にかけて、芽ぶきの森ではさまざまなツツジが咲きます。
森の紅葉は11月下旬〜12月初旬。コナラ林の全域の葉が黄色く色づき、茶色へと変化してゆく里山風景は絶景です。
蘇苔類・シダ類・菌類
2021年初夏~秋に水景園と芽ぶきの森エリアで調査を行ったところ、蘇苔類96種、シダ類45種、菌類110種が確認されました。
ルーペを使って観察すると、ミクロの世界をより楽しめます。
鳥類
公園全域にて、約70種が確認されました。
春はメジロ・ウグイスのさえずり、夏は永谷池の水面をひらひらと飛ぶツバメがみられます。冬にはマガモやオシドリなどの冬鳥が来訪し、愛鳥者の方々がよく訪れます。
昆虫類
チョウ・ガの仲間は52種、トンボは60種が確認されました。そのほか、セミやカブトムシ、バッタ、カメムシ、コオロギなどもみられます。
2008年の夏に夜間の昆虫採集を行ったところ、ニイニイゼミやアブラゼミなどが羽化する姿が確認されました。
両生類・爬虫類
カエルやヘビなどの両生類・爬虫類は、11種がみられます。
春〜夏にかけて、シュレーゲルアオガエルやヌマガエルなどの軽やかな鳴き声が公園内に響き渡ります。
哺乳類
タヌキ、ノウサギ、ニホンイタチなどがみられます。
夏の夕方、水景園内 観月橋から池を眺めると、コウモリがひらひらと飛び交う姿がみられます。
森の奥にはキツネの巣らしき空洞がみられ、2008年に設置した赤外線カメラでキツネが確認されました。