けいはんな記念公園は、「里の景色」をテーマに自然と文化を大切にしている公園です。

日本文化と自然は切り離せない関係にあり、自然をつかったあそびは「草花あそび」として子どもたちを中心に楽しまれてきました。

最近では、ウェブサイトや書籍で詳しく紹介されていることも多く、ササの葉で作る笹舟やタンポポの茎で作る水車など実際に作って遊んだ方もおられるのではないでしょうか?

そんな草花あそびを、公園では季節のしつらえや景色づくり取り入れ、みなさんに楽しんで頂いています。

秋になると、シュロの葉でトンボやバッタやキリギリスなどの鳴く虫を作ります。

意外なかわいらしさやリアルさに驚かれる方も少なくありません。

シュロの葉で作ったササキリ(キリギリスの仲間)

シュロの葉で作ったショウリョウバッタ

冬にはサザンカの花と葉で作ったお人形を受付に飾ってみたり、わらで干支のねずみを作ったこともありました。

サザンカの花と葉をつかった女の子

わらで作ったねずみ

最近では、冬の公園の風物詩であるわらの小屋に、ススキをつかったウサギを飾ってみました。

ススキがあれば簡単に作れるので、作り方を紹介します。

使用する材料と道具は、よく乾燥したススキの穂、針金、ハサミ、ペンチです。

まずはじめに、ススキの穂を2つに分けます。

片方は少なめ(頭)にし、針金で縛ります。もう片方は少し多め(胴体)にして束ねておいておきます。

次に、縛った穂をバナナの皮をむく要領で反らせて、全体に丸みがついたら針金で下の方を縛ります。

頭の形が出来たら、残っている穂でうさぎの耳を作りましょう。

次に、頭の周りに多めに残してある穂を頭に沿ってあてがい、下の部分を針金で縛ります。

頭と同じ要領で、穂を反らせると胴体が出来ます。

耳になる穂を適当な大きさで縛り、余分な部分を切り取ります。

この時、他にはみ出している穂も同じように切り取るとウサギの完成です!

公園では、来年の干支としてわらの小屋のてっぺんにススキで作ったウサギを飾っています。

ススキやシュロなどはすべて身近な植物は、工夫とアイデアでさまざまな「あそび」を楽しむことができます。

みなさんも、ぜひ「草花あそび」に挑戦してみてください。


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