秋が深まると、紅葉谷は赤や黄色など色鮮やかに紅葉します。

その多くはモミジで、約150種からなるカエデ科として知られていました。現在では、モミジを含むカエデ科はなくなり、ムクロジ科というグループに含められています。

 

 

 

 

 

 

 

 

モミジの 語源に関しては諸説ありますが古くは秋に草木が赤や黄色に色づくこと「もみつ(紅葉つ/黄葉つ)」や「もみづ」と呼び、それが転じて「もみじ」になったという説があります。

また、モミジの仲間は海外ではmapleとして一括りにされますが、日本では2つのグループに分けるられています。一つはモミジ(紅葉)、もう一つはカエデ(楓)ですが、この2つのグループは。葉の形で区別することができます。イロハモミジのように葉が5~7つ程度に深く切れ込むものを「モミジ」。

イロハモミジ

イタヤカエデのように切れ込みの浅いものを「カエデ」と呼んでいます。

イタヤカエデ

カエデの語源は葉の形が「カエルの手」に似ていることに由来し、「かへるて」と呼ばれていたものが平安時代に「かへで」に転化して現在の「かえで」になったとされています。

一方で例外的に葉に切れ込みのないメグスリノキという種類も知られています。

メグスリノキ(https://uekipedia.jpより引用)

これらの紅葉を愛でることを「紅葉狩り」といい、古くは万葉集にも詠まれる日本の伝統文化の一つとなっています。かつては宮廷や貴族のみに許された優雅な遊びだったようですが、戦乱の時代が終わりを告げ、人々が平和にくらすようになった江戸時代頃から庶民も楽しめる一般的なものと文化として根付いて行きました。

秋になると数多の人々がモミジやカエデの木を見上げて紅葉狩りを楽しみますが、けいはんな記念公園では地上約10mの高さがある観月橋から視界一杯の紅葉を楽しむことができます。

11月28日までの金曜~日曜、祝日は夜間開放をして庭園にライトアップされた紅葉もお楽しみいただけます。ぜひ、けいはんな記念公園ならではの紅葉狩りをお楽しみください!


< 過去の記事 公園よろず手帖 トップ 新しい記事 >