公園や緑地などの仕事をしていると「おすすめの季節」「ベストシーズン」について聞かれることがあります。一般的には桜や新緑、紅葉の季節…となるのですが、働いているとそれぞれの季節に見どころがあることを実感します。
冬と夏はお客様の少ない、いわゆる「閑散期」にあたりますが、その時期ならではの楽しみ方もたくさん!今回は「冬」の公園の魅力をお伝えしたいと思います。
公園のあるけいはんな丘陵は比較的温暖で、積雪は数年に一度(今年はまだありません)。しかし、その分だけ、積もった景色は格別です。もちろんうんと寒いのですが、真っ白の静謐な空間はこの時期ならでのものです。


雪景色はめったに見られませんが、霜や霜柱はもう少し出会う頻度が高いです。霜の降りた植物はそのフォルムもわかりやすく、冬装束に着替えたような楽しみがあります。「朝一番」という条件はありますが…❆



こちらも冬ならではのお楽しみの、永谷池や芽ぶきの森にやってくる冬鳥たち。特に永谷池には、マガモをはじめとする沢山の水鳥が飛来します。昼間は基本的に水上にいますが、時々地上でもどんぐりなどの餌をついばんでいます。双眼鏡やバードハイドなどを活用してみてください。


落葉樹たちは冬に葉を落とし、固い冬芽を抱えじっと過ごしています。この時期が剪定の適期である種類も多く、枝ぶりを見ながら不要な枝を落とし、樹形を作りこんでいきます。樹形や冬芽の形は様々で、その観察も面白いものです。


自然からは少し離れますが、冬の閑散期にはスケジュール上、工事や大規模な作業が行わることが多いです。通常どおりのご利用を頂けず、お客様にはご迷惑をおかけする事もあるのですが、「公園の普段見られない姿」が見られる機会でもあります。
たとえば、毎年1~2月にかけて池の掃除が行われます。


繋がっているように見える水景園内の池ですが、実は上下に分かれています。
水景棚を境に、上は元からこの土地にあるため池、下は公園整備時に後から出来た池で、ポンプで水を循環させています。しかしポンプ稼働や水の攪拌、鯉の餌やり、その他さまざまな要因でどうしても泥が堆積してしまいます。毎年冬期に池の水を抜き、泥を流して清掃・搬出する作業を行っています。
今年は2月下旬からその作業が行われる予定です。清掃直後の水は透明感を増し、とても綺麗な状態です。この時期を狙って来ていただくのもおすすめです。

また、現在は橋の大規模改修で観月橋が全面通行止めになっています(ご迷惑をおかけしております)。
昨年度は橋脚下部の塗り替えと欄干の側面板の更新。今年度は上部塗装の塗り替え・床板の更新と、年を跨いでの大規模更新工事となりました。作業のためこのように上部まで足場が組まれていますが、この組み方も特殊なもので、ごく稀にしか使われないのだそうです。


水景園のシンボルともいえる観月橋ですが、このような改修工事は、構造や工法を実感する機会でもあります。なお遠目からはわかり辛いのですが、橋脚には化粧板が張られており細部まで拘ったデザインなんですよ(化粧板は昨年度更新)。3月下旬には更新工事も終了する予定です。新しくなった観月橋をお楽しみに…!

本日は、冬の公園の魅力の一面をお伝えしました。自然や景色、作業のほかにも冬ならではの催しやしつらえなど、様々な見どころがあると思います。みなさまの「冬」を探しに、是非遊びにおいでくださいね。