春から初夏にかけて、けいはんな記念公園の芝生広場や水景園ではたくさんのタンポポが花開きます。黄色の花弁は目に鮮やかでナナホシテントウやハナバチの仲間が集まる風景は、この季節ならではの情景といえるでしょう。

 このタンポポ、当園ではカンサイタンポポ、セイヨウタンポポなどが確認されています。なかでも外来種のタンポポは明治時代、北海道でサラダ用の野菜として輸入されたともいわれています。それぞれの花を真横から観察すると、総苞片(そうほうへん)や花弁の開き方に差があります。花も楽しめますがフワフワとした綿毛は、花とは違った面白さがあります。雨には閉じ、晴天になると開く。天候によって変化する姿もいいものです。

 さて、今回はその綿毛を室内で長く楽しんでもらえるコツをお伝えします。ドライフラワーとしても良し、切り花と共に生けて楽しむも良し…暮らしの中に植物を取り入れると、ちょっと自然が身近になり、癒しの空間が生まれます。その「コツ」に関しては、下記の①~④をご覧ください。⑤は5月の空がきれいだったので、屋外でいけばなを楽しんだ時のもので(自然のなかのいけばなも楽しいです)。今後、タンポポの綿毛を使用した「いけばな体験」のワークショップも開催するかもしれません!その時はぜひお申込みください。そして、与えられた環境で生育する植物が「どこから来たのか?」に想いを巡らせていただきたいと思います。より自然が身近になってくるでしょう。

 

【タンポポの綿毛を長く楽しむコツ】

  ①大切に持ち帰る ※風で飛ばされないように注意!

  

 ②タンポポにワイヤーを入れ、卾まで到達させる。

 

  ③綿毛全体にヘアスプレーを吹きかける。

 

  ④ヘアプレーが完全に乾いたら完成!

 

  ⑤グリーンと一緒に生けても👍


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